ROICの計算方法
ROIC導入のメリット
事業別ROICの作成フロー
ROIC導入の留意点
ROAやROEと比較したROICの優れた点
事業別ROICで事業ポートフォリオ管理する方法
ROICのツリー展開
ROICを向上させる方法
ROICとは、投下資本利益率のことで、近年、非常に注目を集めている経営指標です。
(ROIC =Return On Invested Capital 投下資本利益率)
オムロンが「ROIC経営」を前面に打ち出し、日本取引所グループ主催の「企業価値向上表彰」(2014年)で大賞を受賞しました。これをきっかけにROICが俄然注目を集め、多くの上場企業がROICを重要な経営指標と位置付けています。
旭化成も、2025年3月期にROIC(投下資本利益率)8%以上を目指す新中期経営計画を発表。
味の素も、投下資本利益率(ROIC)改革に取り組んでおり、資産圧縮などの構造改革を進めています。
このように、多くの上場企業がROIC経営に乗り出しているのは、ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)よりも経営管理や事業改善に非常に役に立つからです。
企業活動の目標として、ROICの向上を掲げることで、従業員の意識・マインドが変わります。
例えば、「労力とコストをいくら掛けても利益さえ上げればよい」と考えてきた営業担当者が、ROICを意識することで業務効率を考えるようになります。投資とリターンを勘案し、投資効率の高い顧客を優先し始めることで、組織全体のROICが向上する効果が期待できます。
しかしながら、ROICは計算が複雑で、かつ、難解であるため、導入のハードルが高いというデメリットがあります。
本講座では、そのような難易度の高いROICについて図解で分かりやすく、丁寧に解説していきます。
ROICの具体的な算出方法や、事業別のROICの運用方法、ROICを分解する方法、ROIC経営あたっての留意点についてもお伝えします。
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